「川村先生も全然変わらないですよ。私も川村先生みたいになれるように頑張ります。」
「藤田も全然変わらないと思うよ。自分の厳しいところ。」
そうかな…?
「まだ数日しか経ってないのに生徒に慕われて、藤田先生の教え方が上手いって評判ですし」
それが本当なら嬉しいなぁ。
「じゃあ、授業行ってきます。」
「あ、藤田先生。これお願いします。」
「…これも変わらないんですねー。高校生の時も、新任の先生か着任した先生がやってましたよね。」
川村先生からプリントを渡され、ファイルに入れた。
チラッと見えたそれは私も受けたことのあるもの…特別学習、略して特学の希望用紙。
……先生と、出会うきっかけの授業。