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学校からの帰り道、家の近くの公園にきてブランコを漕ぎながら考える。

なんで、先生は私を抱きしめたの…?
まだ子どもだからと、遊んでる?

制服ジャケットに手を入れると、紙のようなものを触ったのを感じとる……何か入れたかな、とその紙を取ると二つ折りのメモが入っていた。


《連絡ください。 片瀬千秋 080-××××-####》


…か、片瀬先生っ……いつの間に……これ入れたんだろう。これ、本当に連絡していいのかな。

スマホのキーパッドにメモの電話番号を打ち、恐る恐る電話を掛けた。


「も、もしもし……藤田です。片瀬先生ですか?」

『うん、あのさ…藤田さん、話があって……』


……話?学校の、ことだよね…?
だけど、ポケットに連絡先入れる意味がわからない。

『藤田彩愛さん、好きです。付き合ってください。』