「一颯さん、副支配人にバレたらどうしましょ!」
「んー?その時は腹くくるしかないでしょ?」
仕事終わりに自粛するはずだった一颯さんの部屋に駆け込み、朝の一部始終を話した。勿論、茶髪の男性、るい君については副支配人との約束だから一颯さんにも言わなかった。
「腹くくるって?」
「付き合いを公表すれば良い」
「えー、そんな事をしたら、一颯さんの立場が悪くなる……」
仕事帰りに寄るからと連絡を入れておいたら、一颯さんがオムライスを作って待っててくれた。そのオムライスを幸せを噛み締めながら頬張るが、悩みは消えなかった。
「部下に手を出したって言われても仕方ないし、それで支配人の席を降ろされても仕方ない。実際に手を出してしまったんだから。俺を気に入らない連中なんて沢山居て、蹴落とすには丁度良いネタかもしれない」
赤ワインを飲みながら、私の頭を撫でる。
「一番めんどくさいのが、評価シートを本社に提出する時に最終判断するのが俺だから、付き合ってるから贔屓してるとか評価が高いとか言われかねない事」
評価シートとは年に一度、上司に仕事ぶりを評価してもらい、契約更新時に給与をあげるか否かの判断をする材料になるものだ。勿論、ボーナスの査定にも昇進にも関係してくる。
「んー?その時は腹くくるしかないでしょ?」
仕事終わりに自粛するはずだった一颯さんの部屋に駆け込み、朝の一部始終を話した。勿論、茶髪の男性、るい君については副支配人との約束だから一颯さんにも言わなかった。
「腹くくるって?」
「付き合いを公表すれば良い」
「えー、そんな事をしたら、一颯さんの立場が悪くなる……」
仕事帰りに寄るからと連絡を入れておいたら、一颯さんがオムライスを作って待っててくれた。そのオムライスを幸せを噛み締めながら頬張るが、悩みは消えなかった。
「部下に手を出したって言われても仕方ないし、それで支配人の席を降ろされても仕方ない。実際に手を出してしまったんだから。俺を気に入らない連中なんて沢山居て、蹴落とすには丁度良いネタかもしれない」
赤ワインを飲みながら、私の頭を撫でる。
「一番めんどくさいのが、評価シートを本社に提出する時に最終判断するのが俺だから、付き合ってるから贔屓してるとか評価が高いとか言われかねない事」
評価シートとは年に一度、上司に仕事ぶりを評価してもらい、契約更新時に給与をあげるか否かの判断をする材料になるものだ。勿論、ボーナスの査定にも昇進にも関係してくる。