後ろから、ほっぺたを人差し指でぷにっとつつかれた。

「ゔー、夜はしませんよ!朝、起きられなくなっちゃう!」

抱きしめられている両腕を振り解き、後ろを振り向くと一颯さんはニヤニヤと笑っていた。

「"何を"夜はしないの?」

「え?……それはえっと……」

薄明かりの中、妖艶の表情の一颯さんに見つめられて、しどろもどろになり、昼間のイチャイチャを思い出しては身体中に熱を帯びたみたいに熱くなった。

「耳まで熱い」

一颯さんに頬に触れられ、その延長上で耳たぶに触れられた。

「………ねぇ、何を想像してたの?」

抵抗する間もなく唇を塞がれて、指が浴衣の布の奥へと侵入して敏感な部分に触れた。

「……っん、もういやっ」

「嫌なら止めよっか。さて寝よ?」

私から一颯さんの身体を押しのけると、素直に中断された。ミネラルウォーターを飲んでから先にベッドに入った一颯さんは、拗ねているのか、スマホでゲームをし始めた。

「一颯さん……」

「んー?」

「一颯さんもゲームするんですね。パズルゲームは私も好きですよ」

「ふぅん、そぉ」