向かい合わせに座って居たのだが、「お互いに写真を撮るよりも一緒に食べよう」と言われて、一颯さんの横に座ったつもりが……今は一颯さんの膝の上に座らせられてるんですが……!
しかも膝の上での横抱き、つまり座ったままでのお姫様抱っこ状態に耐えられそうもない。
「顔が真っ赤だな」
「だ、だって、食事中にこの座り方はまずいでしょ!」
「この姿勢でも食べられる。何なら、食べさせてやる」
一颯さんとは大人な関係も済みだが、いつもとは違うシチュエーションに悶絶してしまう。ただでさえ、一颯さんの浴衣姿に心を奪われているのに、これ以上、ドキドキさせないで……!
「……っん、」
一颯さんはグラスに入った日本酒を一口含むと私の唇を奪い、口移しで飲ませた。喉に通ると甘い味の後に少しだけ灼けるような感覚がした。
「地酒。俺には甘すぎたが、純米大吟醸だからフルーティで飲みやすいだろ?」
「……私には喉が灼けました」
「これで?甘くても駄目か…」
「……て言うか、降ろして下さい!」
恥ずかしいので一颯さんに懇願したが、肩をガッシリと抱かれているので離してくれないと降りられない。
しかも膝の上での横抱き、つまり座ったままでのお姫様抱っこ状態に耐えられそうもない。
「顔が真っ赤だな」
「だ、だって、食事中にこの座り方はまずいでしょ!」
「この姿勢でも食べられる。何なら、食べさせてやる」
一颯さんとは大人な関係も済みだが、いつもとは違うシチュエーションに悶絶してしまう。ただでさえ、一颯さんの浴衣姿に心を奪われているのに、これ以上、ドキドキさせないで……!
「……っん、」
一颯さんはグラスに入った日本酒を一口含むと私の唇を奪い、口移しで飲ませた。喉に通ると甘い味の後に少しだけ灼けるような感覚がした。
「地酒。俺には甘すぎたが、純米大吟醸だからフルーティで飲みやすいだろ?」
「……私には喉が灼けました」
「これで?甘くても駄目か…」
「……て言うか、降ろして下さい!」
恥ずかしいので一颯さんに懇願したが、肩をガッシリと抱かれているので離してくれないと降りられない。