とりあえずは高見沢さんにも伝えて、メッセージ入れて、何か食べられそうだったら買って行こう。早く上がれると良いんだけどな……。

私は星野さんの元から離れて、自分の仕事に取り掛かる。ルームサービスを終えて、高見沢さんに会った時に吉沢さんの件を伝えた。高見沢さんは取り乱す様子はなく、「分かった」とだけ言った。

仕事終わりに吉沢さんの部屋に寄って行こうと思っていたけれど、メッセージの返信はなかった。一先ず、食べれるかは分からないがプリンやスポーツドリンクなどを購入してから向かう事にした。

コンビニで色々とカゴに入れていると高見沢さんが現れて、カゴを取り上げられる。

「アイツと連絡が取れない。コレは俺が支払いするから、一緒に行っても良いか?」

「私のも入ってるし、自分で払いますって!」

「全部まとめて買ってやるから、必要な物は入れな」

断固として意見を曲げずに支払うと言うので、お言葉に甘えてしまった。私のスイーツやお茶なども入っていたのに。

高見沢さんにお礼を言って、吉沢さんの部屋まで歩く。吉沢さんは高見沢さんにも連絡はしなかったようで、心配が募る。

大丈夫かな?熱が高く出てるのかな……。

吉沢さんの部屋に着いてチャイムを押しても、出なかった。寝てたら申し訳ないと思いつつ、体調の確認だけはしたかったので何度か押した。

「………はい」