高見沢さんの機嫌が非常に悪い。一条様が帰ってからずっとだ。忙しかった年末年始もこの調子だったので、勇気を出して尋ねてみる事にした。
「お疲れ様です。高見沢さん、毎日、機嫌が悪そうですけど…私、何かしました?」
バトラーの指示待ちの待機中に尋ねてみたら、鋭い目付きで睨みながら、
「………したよね、かーなーり、ショックで立ち直れない」
と言ってきた。
「すみません…、えっと思い当たる点は何個かありますが、どれか分からないので面と向かって言って下さい!何をしてしまったんでしょうか…」
恐る恐る確認してみる。高見沢さんは本の少しだけ沈黙した後に話し出した。
「既に一颯君と付き合ってたんでしょ?一条様が関係性に気付いて一颯君に確認したら、一颯君が認めてた」
「……実はそうなんです。秘密だったから、言えなくてごめんなさい」
「薄々は気付いてたけどね。あんたが一颯君を気にしているのも、一颯君があんたを気にしているのも、辻褄があったから。……ショックなのは一颯君が俺にも秘密にしていて、その相手があんただったって事!」
「……私なんかですみません、本当に」
「年相応の仕事の出来るキャリアウーマンならともかく、あんたみたいな出来損ないだなんてショックで仕方ない!あんたの取り柄なんて、顔が可愛いぐらいしかないんだから!」
相当の言われようだな、私。
「とにかく、俺は認めないからな!来月の公休日を一緒にしてくれって一颯君に頼まれたからするけど、あんたの為じゃないからね!肝に銘じておくように!」
「はい、有難う御座います!」
「そのニコニコがイライラする~!一颯君と一緒の公休にするからって急に嬉しそうにするな!」
「お疲れ様です。高見沢さん、毎日、機嫌が悪そうですけど…私、何かしました?」
バトラーの指示待ちの待機中に尋ねてみたら、鋭い目付きで睨みながら、
「………したよね、かーなーり、ショックで立ち直れない」
と言ってきた。
「すみません…、えっと思い当たる点は何個かありますが、どれか分からないので面と向かって言って下さい!何をしてしまったんでしょうか…」
恐る恐る確認してみる。高見沢さんは本の少しだけ沈黙した後に話し出した。
「既に一颯君と付き合ってたんでしょ?一条様が関係性に気付いて一颯君に確認したら、一颯君が認めてた」
「……実はそうなんです。秘密だったから、言えなくてごめんなさい」
「薄々は気付いてたけどね。あんたが一颯君を気にしているのも、一颯君があんたを気にしているのも、辻褄があったから。……ショックなのは一颯君が俺にも秘密にしていて、その相手があんただったって事!」
「……私なんかですみません、本当に」
「年相応の仕事の出来るキャリアウーマンならともかく、あんたみたいな出来損ないだなんてショックで仕方ない!あんたの取り柄なんて、顔が可愛いぐらいしかないんだから!」
相当の言われようだな、私。
「とにかく、俺は認めないからな!来月の公休日を一緒にしてくれって一颯君に頼まれたからするけど、あんたの為じゃないからね!肝に銘じておくように!」
「はい、有難う御座います!」
「そのニコニコがイライラする~!一颯君と一緒の公休にするからって急に嬉しそうにするな!」