「でも、全然大丈夫!ほら、すっごく元気なの」

「いや、どこが!」

「全部が………?」


「……ひななん、ことねん、そろそろほんとに怒っちゃいそうだよ?」

「えっ、お、怒らないで!ほら、本当にわたしはすっごく元気で、」




勢いをつけて重い腰をあげる。

体育座りじゃわたしのこの有り余るパワーを表せれない、と思って。

だけど。



「っ…………!?」



立ち上がった瞬間。

わたしに待っていたのは、琴音の褒め言葉でもなぎちゃんの褒め言葉でもなかった。



「いっっっ!」