だけど同時に、以前『足が治ったら話したいことがある』と星野くんから宣告されたことがとても不安で。

星野くんから届いたメッセージにひとつも返信できないまま、全て既読スルーで放置状態になっていた。

気にはなりながらも、夏休み中はメッセージを無視していればそれで済む。


だけど学校が始まれば、星野くんと顔を合わさずにはいられない。

それで私は、朝から胃が痛くなるくらいにずっと緊張していた。


何度か送ってくれたメッセージに返信しなかったことを、星野くんはどう思っているだろう。

既読スルーし続けているうちに星野くんからのメッセージは来なくなったから、私のことなんてもうどうでもよくなっているのかもしれない。

だとしたら、いっそのこと、そのほうがいい。

下駄箱から上履きを取り出してため息を吐きながら床に落とす。

そのとき、すぐ隣で他の誰かも同じように上履きを床に落とした。