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夏休み明けの始業式の日は、朝起きたときからずっとドキドキして落ち着かなかった。
家を出てから電車に乗る。電車に乗ってから高校の最寄駅を降りる。最寄駅から学校に到着する。
そうやって少しずつ学校の距離が近づくごとに、緊張が増して動悸が速くなっていく。
夏休み明けの始業式なんて、これまで何度も経験してきたはずなのに。学校に来るだけでこんなに緊張するのは初めてだ。
花火大会で捻挫した足は、病院の先生の言ったとおり二週間ほどでよくなった。
長いこと安静にしてあまり動かないようにしていたせいで、しばらくは身体全体が重く鈍っていたけれど。今はもう、すっかり怪我をする前の日常を取り戻している。
夏休みの間に、星野くんからは数回メッセージが届いた。
それは、怪我の容態を伺うものだったり、怪我が治ったら連絡が欲しいという内容のものだったりで。
メッセージの中に私を気にかけてくれる言葉を見つけるたびに、すごく嬉しい気持ちになった。