切ない気持ちでそっと星野くんを見つめていると、一台の車がコンビニの駐車場に入ってくるのが見えた。

照らしてくるライトの眩しさに目を細めながらよく見ると、それは私の家の車だった。


「お母さん、来てくれたみたい」

「あぁ、うん」

お母さんにあまり心配をかけたくないから、怪我した足首を庇うようにしながらゆっくりと腰を浮かす。

そのまま立ち上がろうとしたとき、星野くんが引き止めるように私の手をつかんだ。


ドキリとしながら動きを止めると、星野くんが私を見上げて戸惑うように瞳を揺らした。

そのくせ、つかんだ手にギュッと力を込めるものだから、私の鼓動はただ速くなるばかりで、どうしていいのかわからない。

星野くんに囚われたまま動けなくなっていると、彼がようやく何か決意したように私の目を真っ直ぐに見据えた。

夜のライトの下で揺らめく星野くんの瞳の色に、胸が騒ぐ。