「なーなー。」
「はい!!!!!!」
寝転んだのに飛び起きてヒロを見る。

「この部屋すごいな(笑)」

ヒロやPanthera tigrisのポスターがぎっしり貼ってあるあたしの部屋を
ヒロがジロジロ見つめる。

「・・・・・・・・ファンですから・・・。」
「ふーん・・・・なんやコレ(笑)俺へんな顔してんな(笑)」

ポスターをみながらヒロが笑う。
あなたの顔ですけど・・・と思いながら何か不思議な光景に目が離せなくなってしまった。

「・・・・・」

ヒロがポスターから目を離しあたしを見る。

「寝ぇへんでええの?」
「あ・・・・・はい・・・寝ます寝ます」

あたしを呼んで起こしたのはヒロだったのに・・・何か変な感じ。

あたしがベットに入ると、ヒロは微笑んだまま頭を撫でてくれた。
布団でにやつく口元を隠しながら、少しづつ目を閉じていった。
起きたらヒロはいないんだろうな、きっと神様からのプレゼントなんだ。
一瞬だけでもヒロに会えた。それだけで・・・満足だった。