「バカで悪かったな。」
「・・・・・・・・・・・・・。」

低い男の人の声がした。あたしは一人暮らし、男の人が居るわけない。

「?!?!」
クッションから顔を急いで上げ声のした方を見た。

「よっ」
「・・・・・・・・・・・・・・・。」

綺麗なピンク色の髪の毛をしてる人。
切れ長の目に薄い唇。すらっとした鼻・・・。
胸ポケットには真っ赤なバラが刺さっていた。
そこにいるのになんだか信じられない。

「久しぶりやな」
「・・・・・・・・・ヒロ・・・・・」

驚きすぎてさん付けするのを忘れてた。