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秋が死んで、それから1年が経った。
あの後彼の悲報は学校の生徒達にも伝えられ
沢山の先生や生徒達が涙を流した。

今日は陽介先輩達の卒業式で、
秋の卒業証書は先輩が代わりに受け取っていた。
卒業式が終わり、校庭に生徒達が集まる中、私は1人隅の方にいた。
そう言えば秋も卒業したかったなんて言っていたのを思い出していると
ぽん、と頭を何かで叩かれた。