松「あー、そうだった。」


元々は予定日の2日前から入院させる予定だったけど、予定より2週間も早かったのは、ちょっと予想外だったな…。


真湖をVIPの個室に移動させる。ここは芸能人も使うことがある個室だから、サービスは完璧だし、プライバシーも守られている。


ベッドのまま移動したけど、起きる様子はない。午後は休みをもらったからずっと真湖に付き添える。


真湖の病室で仕事をしてかれこれ2時間くらい経つ。だけど真湖はまだ寝ている。もしかしたら、最近もあまり眠れてなかったのかな。


真「ん…」


真湖の頭を撫でていると起こしてしまった。


「あ、悪い。起こしたな。」


真「ん………あっ……悠斗さんっ!」


手を両手に広げて、ギューしてほしそうにする。すっぽりと真湖を腕の中に収めて安心させる。


「ごめんな、電話出られなくて。」