……って言っても立つわけないか。


真湖のことを抱っこして、休憩室を出た。


真「ちょっと!おろしてよ!!」


「暴れたら落ちるぞ?」


廊下を歩いていると診察室から涼が顔を出した。


高「なんか廊下が騒がしいなと思ったら真湖ちゃんか。なんで泣いてんの?」


「これから採血だから泣いてんの。涼の診察室借りちゃうわ。」


真湖のことを涼にパスして、抱っこして抑えてもらって俺は採血セットを準備した。


「高橋先生離してください!!」


真湖は相変わらずバタバタ暴れてる。


高「ごめん、俺1人じゃ抑えられないかも。拓海呼ぶ。」


涼がPHSで拓海くんを呼んでくれた。


真「…なんでたっくん来たの。」