「そっか…。教えてくれてありがとう。有紗ちゃん、またコンコン出ちゃうからお部屋戻ろっか。」


有「うん!」


だから、昼食一緒に食べるの乗り気じゃなかったのか?


発作起きたら連絡しろってあれほど言ったのにな。後で診察しなくちゃな。


「あ、優也くん。」


今声をかけたのは、血液内科の看護師の山田優也(やまだゆうや)。真湖の先輩看護師。


優「中村先生!お疲れ様です。」


「お疲れ様。お願いがあるんだけど、日勤終わったら真湖のこと俺の診察室に連れてきてくれる?」


優「連れて行けるか不安です…。」


「どんな手使ってもいいから。」


ニヤッと笑みを添える。


優「…先生その笑顔怖いっす。」


優也くんも苦笑い。