なんだか、胸の奥がジンと熱くなる。 「すごい、ですね。とても、とてもすごいです。」 心からの気持ちを伝えたくても、私の語彙力では陳腐な言葉しか出てこなかった。 ああもう!もどかしすぎる!! もっとちゃんとした言葉で伝えたいのに! 心の中で思わず叫ぶ。 「...そうか。ありがとう。」 しかし王子様はしっかりと汲み取ってくれたようで、小さな声でそう言ってくれた。