「美咲 頑張り過ぎるから 心配なんだ。」

佳宏の言葉に、
 

「大変なのは 朝だけだよ。会社に行けば、ゆっくり仕事できるから。」

と美咲は笑い、
 

「無理だと思ったら、その時は退職する。でも できるかもしれないから。やってみたいの。」

と続けた。
 

「もし美咲が 仕事続けられたら もっと贅沢できるね。毎月 こういう所に泊まれるよ。最悪 俺も 育児休暇取れるし。」


美咲が 意志を固めたら 曲げないことを 佳宏は知っている。


笑いながら、折れて言う佳宏を
 


「課長のくせに 育休とっている人なんて いないから。」


と美咲は睨んだ。