年末年始の休暇は 三人で旅行に行った。
 

「少し温かい所で ゆっくりしよう。赤ちゃんが産まれたら またしばらくは 旅行できないから。」

という佳宏。


年越しをまたいで 2泊3日の温泉旅行。
 


「佳宏、少し贅沢過ぎでしょう。」

佳宏が予約した 熱海の温泉旅館は、以前泊まった 箱根の旅館以上の 高級旅館だった。
 
「まあまあ。今度は、俺のヘソクリで出すから。」

と笑う佳宏。
 


「佳宏、露天風呂が 忘れられないんでしょう。」


美咲が言うと、佳宏は 甘い目で美咲を見つめる。


「美咲こそ。今日は、予行演習しちゃう。」


と言われて、美咲も甘く頷いてしまう。



その夜二人は 詩帆が眠った後 バスルームで愛し合った。



詩帆に気を使わずに 心を解きほぐした美咲は 恥ずかしいほど 声が出てしまう。
 


「露天風呂は もっと広いからね。でも美咲 静かにしないとね。」


ベッドに戻って、佳宏は美咲に言う。
 

「ちょっと。佳宏のせいでしょう。」


甘く睨む美咲を、佳宏は抱きしめて眠った。