洋一の個室で育てられているその寄生虫に、玲奈は驚きと戸惑いを隠せなかった。
「やっぱりこれはーーー」
「そう。芽殖孤虫さ」
玲奈が振り返ると、洋一がドアを後ろ手に閉めるところだった。玲奈は個室に完全に閉じ込められてしまった。洋一がゆっくりと近づいてくる。
「あなただったの?アルファベット事件を起こしたのは……」
震える声で玲奈が訊ねると、楽しげに洋一は「そうだよ」と答える。玲奈は宗一と殺された被害者のことを想い声を荒げた。
「なぜ私の恋人を殺したの!?それに、あなたが殺した人間の中にはあなたの妹までいたじゃない!!」
洋一は妹が謎の死を遂げてしばらく塞ぎ込んでいた。その様子を透と共に玲奈は見ている。あれが全て嘘だと思いたくなかった。
「妹を殺したのは、一番身近にいて寄生虫を寄生させやすかったから。でも、一番最初に寄生させて殺してしまったら怪しまれるかもしれない。だから、しばらく人を殺してから寄生させることにしたんだ」
「やっぱりこれはーーー」
「そう。芽殖孤虫さ」
玲奈が振り返ると、洋一がドアを後ろ手に閉めるところだった。玲奈は個室に完全に閉じ込められてしまった。洋一がゆっくりと近づいてくる。
「あなただったの?アルファベット事件を起こしたのは……」
震える声で玲奈が訊ねると、楽しげに洋一は「そうだよ」と答える。玲奈は宗一と殺された被害者のことを想い声を荒げた。
「なぜ私の恋人を殺したの!?それに、あなたが殺した人間の中にはあなたの妹までいたじゃない!!」
洋一は妹が謎の死を遂げてしばらく塞ぎ込んでいた。その様子を透と共に玲奈は見ている。あれが全て嘘だと思いたくなかった。
「妹を殺したのは、一番身近にいて寄生虫を寄生させやすかったから。でも、一番最初に寄生させて殺してしまったら怪しまれるかもしれない。だから、しばらく人を殺してから寄生させることにしたんだ」