「宍戸さんのことで何かあったらまた教えてくれないか?」
洋一の言葉に透はコクリと頷く。そして、車に乗り込んで感染症研究センターを後にした。
玲奈の無事を祈っていた透は気が付かなかった。洋一が冷たく笑っていたことを……。
透の車が完全に見えなくなった頃、洋一は「はあ……。バレるかと思った」とため息をついた。そして、感染症研究センターの中へと再び戻る。
コツコツと廊下に歩く音が響く。洋一は自分の個室のドアを開けた。部屋の机の上には寄生虫が蠢いている。
その部屋の奥には、社員のためのベッドルームが用意されていた。そこに洋一は入る。
「さっきあなたの助手に会ったよ。あいつ、頭がいいのか悪いのかわからないね。俺の言葉をあっさり信じ込んじゃってさ」
洋一が仮眠で使うベッドの上には、玲奈が縄で縛り付けられていた。口に布を噛まされ、玲奈は抵抗を続けている。
「これからもっと楽しいことを起こす予定だよ。あなたも最後まで見届けてね」
縛り付けられた玲奈を見下ろし、洋一はニヤリと笑った。
洋一の言葉に透はコクリと頷く。そして、車に乗り込んで感染症研究センターを後にした。
玲奈の無事を祈っていた透は気が付かなかった。洋一が冷たく笑っていたことを……。
透の車が完全に見えなくなった頃、洋一は「はあ……。バレるかと思った」とため息をついた。そして、感染症研究センターの中へと再び戻る。
コツコツと廊下に歩く音が響く。洋一は自分の個室のドアを開けた。部屋の机の上には寄生虫が蠢いている。
その部屋の奥には、社員のためのベッドルームが用意されていた。そこに洋一は入る。
「さっきあなたの助手に会ったよ。あいつ、頭がいいのか悪いのかわからないね。俺の言葉をあっさり信じ込んじゃってさ」
洋一が仮眠で使うベッドの上には、玲奈が縄で縛り付けられていた。口に布を噛まされ、玲奈は抵抗を続けている。
「これからもっと楽しいことを起こす予定だよ。あなたも最後まで見届けてね」
縛り付けられた玲奈を見下ろし、洋一はニヤリと笑った。