「芽殖孤独……」
その寄生虫に寄生されればどうなるか、透は医学書で読んだため知っている。それは、洋一が犯人だという紛れもない証拠だった。
「透くん、寄生虫はあと!今は玲奈を助けなきゃ!!」
友人が犯人だったことに言葉を失った透の背中を、美咲が力いっぱい叩く。とても痛かったが、その痛みで透は歩き出すことができた。
「宍戸!!」
部屋の奥にあるベッドルームのドアを開けると、芽殖孤独を手にした洋一とベッドに縛り付けられた玲奈がいた。
「透……」
玲奈の瞳から涙があふれていく。透は「もう大丈夫だ」と笑いかけた。
「玲奈!!」
美咲が縛り付けられた玲奈に驚き、縄を解いていく。その様子を横目で見つつ、透は洋一と向き合った。
「お前がアルファベット事件の犯人ってことでいいんだよな?」
「そうだ。警察の無能さに嗤って楽しかったよ」
ケラケラと笑う洋一に、透は怒りを覚える。洋一のせいで玲奈の幸せな未来は奪われてしまったのだ。
その寄生虫に寄生されればどうなるか、透は医学書で読んだため知っている。それは、洋一が犯人だという紛れもない証拠だった。
「透くん、寄生虫はあと!今は玲奈を助けなきゃ!!」
友人が犯人だったことに言葉を失った透の背中を、美咲が力いっぱい叩く。とても痛かったが、その痛みで透は歩き出すことができた。
「宍戸!!」
部屋の奥にあるベッドルームのドアを開けると、芽殖孤独を手にした洋一とベッドに縛り付けられた玲奈がいた。
「透……」
玲奈の瞳から涙があふれていく。透は「もう大丈夫だ」と笑いかけた。
「玲奈!!」
美咲が縛り付けられた玲奈に驚き、縄を解いていく。その様子を横目で見つつ、透は洋一と向き合った。
「お前がアルファベット事件の犯人ってことでいいんだよな?」
「そうだ。警察の無能さに嗤って楽しかったよ」
ケラケラと笑う洋一に、透は怒りを覚える。洋一のせいで玲奈の幸せな未来は奪われてしまったのだ。