洋一はそう言い、玲奈の口につけられた布を解いた。玲奈は大きく息を吸い、洋一を睨みながら言う。

「こんなことをして本気で許されると思っているの？私はあなたを絶対に許さないからな！！」

「はいはい。どうせこの個室は防音だからどれだけ喚かれても無駄だよ」

そして、玲奈の口の中に無理やりサンドイッチが押し込められる。玲奈は吐き出そうとするのだが、洋一が手で口を押さえつけてくるため吐き出せない。何とか玲奈は口の中のサンドイッチを飲み込んだ。

「ゲホッ！ゲホッ！」

玲奈は激しく咳き込む。視界が涙でぼやけた。食欲が現れるのはほんのひと時だけのため、それ以外で無理やり食べさせられるのは玲奈にとってはただの拷問だ。

「何その顔。もしかして、サンドイッチ嫌いだった？」

「違う！食べたくない！！食欲がないんだ！！」

玲奈がそう言うと、洋一は「ふ〜ん……」と言いながら残ったサンドイッチを食べる。食べ物を見ているだけで吐き気が催し、玲奈は顔を背けた。