すこし前、席がとなりだったことがあって、話さなきゃいけないときは話していたけど、とくべつなことは何もないし、いまは単なるクラスメイトで。
「ずっと諦めようと思ってたけど、なんかむかついた。あいつに」
"あいつ"って誰だろう、と考えたけど、思い浮かぶ人はひとりだった。
脳裏に浮かぶのはひとりだけだった。
「あいつ……?海翔くん?」
「そう」
「……」
「俺と付き合う?」
「すき」まではギリギリ理解できた……はずだけど、"付き合う"はちっとも理解できなくて、それはわたしが恋愛経験豊富じゃないから、ではないと思う。
突拍子もない言葉だからだと思う。
公認ではないかもしれないけど、目立つから、わたしが海翔くんと付き合っているということはほとんどの人が知っているのにどうして告白なんてしてくるのだろう。
「ずっと諦めようと思ってたけど、なんかむかついた。あいつに」
"あいつ"って誰だろう、と考えたけど、思い浮かぶ人はひとりだった。
脳裏に浮かぶのはひとりだけだった。
「あいつ……?海翔くん?」
「そう」
「……」
「俺と付き合う?」
「すき」まではギリギリ理解できた……はずだけど、"付き合う"はちっとも理解できなくて、それはわたしが恋愛経験豊富じゃないから、ではないと思う。
突拍子もない言葉だからだと思う。
公認ではないかもしれないけど、目立つから、わたしが海翔くんと付き合っているということはほとんどの人が知っているのにどうして告白なんてしてくるのだろう。