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「ミナトー、俺の分もちゃんと見てくるんだぞ、女の子を」



「…また明日な」



陸は女子のことしか頭にないのか。
彼女は作らないクセに。

チャラチャラしているが中身はいいやつで憎めない。




そんな陸と教室で別れ、学校を後にした。









「…こっちか」




俺の学校とこの生徒手帳が記す学校はそこまで離れていない。



最寄り駅は違うものの歩こうと思えば歩いて行ける距離だ。



だが、電車の方が速いと思った俺は電車でこのお嬢様学校の最寄り駅まで向かった。