ジリリリリリ――・・・・ 大きなマンションのある部屋からまた新たな一日が始まろうとしている。 『・・・ん。!!もーこんな時間・・・?・・・・いっ、急がなきゃ!』 私の名前は、吉田 優。 中学二年生。 恋は、あの日から止まったまま。 動くことはない。・・・多分。 『よし、完璧・・・?ま、いっか!いってきます』 「・・・ん?あら、早いのね。いってらっしゃい。」 『ん。』