今日の練習もとてもハードだった。


 自転車置き場ですこし休憩しよと考えていると、とうやら先に先客がいたようだ。和也くんがいた。


 「和也くんも自転車で来てるの?遠くて大変だね」


 和也くんの家はこの学校からとても遠いはずだから少し驚いた。


 「今、ばあちゃんの家に住んでるから割と学校から近いんだよね」


 笑顔で答える和也くんを見てやっぱりイケメンだなと思う。

 
 彼は、運動神経がよく、頭脳明晰で、ルックス、スタイル、全ての分野において、完璧な為、高校で一番と言っていい程人気がある。


 「凜華も今帰り?なら一緒に帰らない?一緒の方向でしょ」


 「う、うんじゃあ、一緒に帰ろう」


 彼とはおさななじみだから、よく話すし、よく一緒に帰る。