「んなもんアレだろ」

凉は笑ってそう言った。

「ん… どれ?」

「人気(ひとけ)の無いとこに呼ばれたら、こっそりいじめっ子ボコれるからだろ」

「いじめっ子ボコんのw?主人公、いじめられてんだぜ?」

あーそうか、と凉は胸の前で腕を組んで考え込んでしまった。

「じゃ、アレかな?」

思い付きで言う。

「昼休みとかに落とし穴作っておいて、約束の時間にいじめっ子をドッカーンと」

「そりゃいいなw」


「だろ?『目には目を』だ」

けらけらと笑う凉に、私も得意気に笑った。

「でも千璃、それ、『目には“歯”を歯には“牙”を 』になってねえ?」

「確かにwそれ言えてるわ」