﴾皇 千璃side﴿
ー朝の休み時間ー
何やら疲れた顔をした、私の友達 桐生 凉が、昨日あった事を話してくれた。
クズでマゾな王子とかくかくしかじか。
「クズマゾ王子ww」
「笑い事じゃねぇって」
「つーか 凉、交際は成人してからなんて、そんな絶滅危惧種みたいな考えの奴ってまだ居たんだね~」
私は皇 千璃。
数少ない友達の凉と居ると気楽に過ごせる。
共通点も多い。
・剣道経験者
・恋愛、お洒落に興味なし
・落語好き
……まあ、こんなもんだな。
「まあ、ハッキリ言って あんま他人とベタベタすんの好きじゃないし」
あ、それ分かるわ~
「千璃は平気なんだけどねぇ」
「へへっ、照れるぜ」
「孤立って怖いかねぇ?」
小説を開いて、凉は訪ねた。
いじめの内容の本、私が貸してるやつ。
「怖くなくない?孤立なんて言っちまえばうざい奴に絡まれることもないし、めっちゃ気楽じゃんw」
「だよな。この本、いじめっ子が主人公を無視してんだけど、むしろその方がよくない?」
「言えてるわ、それ。あとさ、その本、疑問なんだけどさ」
「ん?」
「主人公がいじめっ子に体育館裏に呼び出されるシーンあるじゃん?」
「あー、さっき読んだわ」
ペラペラとページをめくる涼。
私も凉も、刺激的で毒っぽい内容の本が好き。恋愛小説とかは、ちょっと無理だけど。
「なんで主人公さ、ホイホイ誘いに乗るんだろーね」
凉にそう言い、にまっと笑う。
この表情をすると、凉も笑ってくれる。
『悪人面w』と。
ー朝の休み時間ー
何やら疲れた顔をした、私の友達 桐生 凉が、昨日あった事を話してくれた。
クズでマゾな王子とかくかくしかじか。
「クズマゾ王子ww」
「笑い事じゃねぇって」
「つーか 凉、交際は成人してからなんて、そんな絶滅危惧種みたいな考えの奴ってまだ居たんだね~」
私は皇 千璃。
数少ない友達の凉と居ると気楽に過ごせる。
共通点も多い。
・剣道経験者
・恋愛、お洒落に興味なし
・落語好き
……まあ、こんなもんだな。
「まあ、ハッキリ言って あんま他人とベタベタすんの好きじゃないし」
あ、それ分かるわ~
「千璃は平気なんだけどねぇ」
「へへっ、照れるぜ」
「孤立って怖いかねぇ?」
小説を開いて、凉は訪ねた。
いじめの内容の本、私が貸してるやつ。
「怖くなくない?孤立なんて言っちまえばうざい奴に絡まれることもないし、めっちゃ気楽じゃんw」
「だよな。この本、いじめっ子が主人公を無視してんだけど、むしろその方がよくない?」
「言えてるわ、それ。あとさ、その本、疑問なんだけどさ」
「ん?」
「主人公がいじめっ子に体育館裏に呼び出されるシーンあるじゃん?」
「あー、さっき読んだわ」
ペラペラとページをめくる涼。
私も凉も、刺激的で毒っぽい内容の本が好き。恋愛小説とかは、ちょっと無理だけど。
「なんで主人公さ、ホイホイ誘いに乗るんだろーね」
凉にそう言い、にまっと笑う。
この表情をすると、凉も笑ってくれる。
『悪人面w』と。