黒羽くんとは特に何も動きがないまま10時になった。



「さあやん!」


「凜くんおはよう。今日は起きるの遅かったんだね」


「寝坊しちゃったよぉ。なんかさぁ、夜中にぃ、黒ちゃんの部屋からすっごいおっきな物音聞こえてきてぇ、途中からなんか音読始まるしぃ、眠れなかったんだぁ。さあやん良く寝られたねぇ」


「あ、うん、まあ...」



音読って何?


彼は一体何をしていたの?


意味不明度がさらに増して、なんか頭がクラクラしてきた。



「それよりぃ、来月の地下アイドルのライブのためにぃ、ちゃっきー買い出し行くんだってぇ。ぼくらも行くぅ?」


「そうだね。行った方がいいと思う」


「じゃあ、れっつらご~ご~だね」