「それに蓋なんかしないで自分のこの気持ちを大切にしたい。そうじゃないとオレのこの気持ち……隼翔のことを特別な存在だと思う気持ちを大切にしていないということになってしまう。オレは大切にしたい。隼翔のことを特別な存在だと思う気持ちを……」
「……遼祐……」
「……隼翔……オレは……お前が好きだ。友達の意味じゃなく、お前が好きだ」
オレは驚き過ぎて声が出なかった。
「……ごめん、いきなり過ぎてびっくりしたよな。……いいんだ、オレは別に隼翔と今の関係を変えようとか、そういう気持ちは全くないから。オレが自分の気持ちを隠し続けるのが難しくて一方的に気持ちを伝えただけだから。だから、これからも友達としてよろしくな」
遼祐はそう言うと「じゃあ、そろそろ帰ろうか」と言って、この場所を出ようと歩き出した。
遼祐が歩き出してしまったからオレは慌てて遼祐を追いかけた。
遼祐に追いついたときオレは思わず遼祐の腕をつかんだ。
「遼祐……」
オレが遼祐の名前を呼んで顔を上げたその瞬間……。
……⁉
そこには…………。