「太一くん、オレ、絶叫マシンに乗ってみるよ」


「そうか。よし、じゃあ、乗ってみるか」


「うん」


 葵はスッキリとした様子だった。


「梓も乗るだろ」


 梓に訊く太一。


「うん。葵も一緒だからね」


 梓の冷静な返答。


「梓~、なんだよそれ」


 梓の冷静な返答に、しょげる太一。


「隼翔はどうする? やっぱりやめておく?」


 梓がそう訊く。


「ああ」


 オレはそう返事をした。


「遼祐くんは?」


 梓が続けて訊く。


「オレもやめておくよ」


 遼祐はそう返答した。


「えっ、隼翔だけじゃなく遼祐も乗らないのか」


 太一は少し驚いた様子だった。


「ああ」


「遼祐、お前も絶叫マシンが苦手なのか」


 そう訊いた太一。


「……まぁ……そんなところかな」


 そう返答する遼祐。


「そうなのか」


「じゃあ、オレと隼翔は適当に何か乗ったり、あちこちまわったりしてるから」


 遼祐は葵と太一と梓にそう言った。


「ああ、わかった。よし、じゃあ、梓と葵、絶叫マシンに乗りに行くぞ」


「太一、張り切り過ぎ」


 そう言った、梓。


「そうか?」


「なんか暑苦しい」


「なんだよ、梓~、そんなこと言うなよぉ~」