それは、オレが小学四年生の頃。


 母さんが、オレと姉ちゃんに会わせたい人がいると話した。








 それから数日後、母さんが初めて恋人とその息子にオレと姉ちゃんを紹介した。


「楓と隼翔です」


 笑顔でそう言った、母さん。


 母さんがそう言った後、


「はじめまして。楓です」


 まずは姉ちゃんが挨拶をした。