葵はいつもクールで落ち着いているけど、時々こういう時に子供っぽい一面を見せる。

 まぁ、まだ中学三年生だからそういうところもあるか。


「なに、すねてるんだよ」


「別にすねてない」


「お前、いつもはクールで落ち着いているけど、たまにそういうところあるよな」


「だから違うって‼」


「わかった、わかった。お前、かわいいな~」


「もう‼」


「まぁ、そう怒るなって」


「だって……」


「葵、ちょっと待っててな。今、部屋に行って着替えてくるから」


 そして、オレは出かける支度を済ませて、リビングにいる葵のところに行った。


 リビングにいる葵のところに行って、それからオレと葵は家を出た。





 そしてオレと葵は、葵が行ってみたいと言っていた店へ向かっていた。


 そして、その店に着いた。


「ここか、お前が行ってみたいと言っていた店は」


「うん。どう? なかなかいいでしょ」


「ああ」


 店の外観は良い感じだ。

 だけど店の中に入ったら…………。


「……なんかこの店、やけにカップルが多くないか?」


 オレは、カップルの多さに圧倒されてしまった。


「別にいいんじゃない? だってオレ、この店に来てみたかったんだもん」