「ところでさあ、栞。同じ新入生にちょーイケメンくんがいるって噂だけどー??」






「えぇ、イケメン?」






イケメンかぁ………。






別に興味がないわけじゃないけど、どうせお近づきになれるような人じゃなさそうだし…。







第一、絶対私みたいな平凡な女子高生、イケメン様の眼中にも入るわけない。







「でも栞こんなに可愛いんだから、もしかしたらイケメンくんに気に入られちゃったりするんじゃなーい?」






「…へ?」








………いやいや、あるわけない。




お世辞にも程があるって。







「ちょ、優海。お世辞はやめ…「あっ!あれじゃない?!」






突然優海がひときわ大きな声を上げた。





かと思うと………。