「ごめん、待った?」
「いや、今来たところだよ。
行こう、小春ちゃん」
さりげなく手を繋いでくれた。
「デートプラン、いじったんだよね?どうしたの?」
「小春ちゃんが笑顔になるとこにしたよ」
私が笑顔になるところ?
はて、どこだろう。
お花畑?
本屋?
図書館?
どれもこれもデートに向いてないな。
電車に揺られていると、見覚えのあるところに来た。
「ここは…!」
「小春ちゃんが大好きなケーキ屋さんだよ」
「え、何で知ってるの!?」
「デートプランの紙に書いてあったよ」
そんなこと書いたっけ?
まあ、いいや。
「丁度、新作スイーツが出たんだよね!」
「へぇ、そうなんだ」
「楽しみ!」