持っていたネクタイを京にぃに合わせていく柚ちゃん

「愛実。どれがいいと思う?」

え?
そのネクタイの色をあたしに聞く・・・?

「どれも、似合ってるよ・・・?
でも、あたしは、京にぃだったら、赤、かなぁ」

「赤ね。ありがとう」

そう言って、赤いネクタイをちょしすした柚ちゃん

少し離れたところにいる翔哉

「翔哉だったら、何色が似合うかなぁ」

前だったら、黄色とかオレンジ系だったんだろうけど
今の翔哉には何色が似合うかなんて、分からない・・・

「愛実・・・?」

「京にぃ」

「翔哉が気になるか?」

そんなんじゃ・・・

「それとも、翔哉に何か送りたいとか・・・?」

「へ?そ、そんなんじゃないんだけど・・・」

「ふーん」

柚ちゃんの姿が見当たらないと言うことは
同系色のネクタイを見に行ったか、会計しに行ったか

「翔哉なら、愛実が送った物なら何でも喜びそうだけどな」

「!?」

なんで、そんな事・・・

「お待たせ。って愛実、何泣いてんの?」