何本か選んできた柚ちゃん
それも、どれもが京にぃには似合いそうな色合いばかりで
「愛実っ」
え・・・?
後ろから抱きしめられたあたし
抱きしめてきた人物なんてただ1人しか思い浮かばない
「しょう、や?」
「あぁ」
何で、こんなに息を切らしているの・・・?
「おい。柚。出かけるのはいいけど、
愛実まで連れまわすなよ」
「いいじゃない。愛実はあたしの妹でもあるのよ?
一緒に出掛けて何が悪いって言うの」
「お前だからたちが悪いんだろうが」
え?
「悪いけど、愛実とはまだ買い物の途中なの
翔哉は帰ってて大丈夫よ?」
はい?
「そんなのいつでもできるだろうが」
「馬鹿ねー。女同士の時間だって必要なんだから
今まで、ほったらかしにしてた、あんたには言われたくないけど」
「くそっ」
「翔哉」
「京介」
「あ、京介も付いて来て」
「俺も?」
「そう。京介に買いたいものがあるから」
「ふーん」