どうして・・・?
だって後1年は帰ってこないはずじゃ・・・

「しょ、うや・・・?」

だからこそ、伊蕗にぃ達が今婚約者をピックアップしているはずなのに

「愛実ー。食材のかいだ・・・」

そういうと目線があってしまった、芽実と翔哉

「篠田先輩って、今イタリアにいるはずじゃなかったっけ?」

「うん。きっと、あたしの幻覚なんだよ」

そう言って横を通り過ぎようとしたとき
ガシッと掴まれた腕がとても熱い

「何が幻覚だ」

幻覚じゃないの・・・?
それじゃ、これは
本物の、翔哉・・・?

「愛実。篠田先輩は本物みたいだね。
後は2人で話し合いなよ」

そう言って帰って行ってしまった芽実

「あー。くそ」

!?

「京介から愛実を他の男と婚約させるって連絡を貰って
焦って、そのままきちまったけど
まさか、もう婚約したわけじゃ」

「まだしてねぇよ。俺も兄貴もピックアップ中だ。」

そう言った声の主は、不機嫌そうな顔をしている京にぃで

「京介」

「お前にチャンスはもうないけどな」

え・・・?