「でもさ、きっとこれからもっと増えていくんじゃない?
篠田と提携を切るところ」
篠田が・・・
翔哉がしたことは、そういう事なんだ・・・
「だろうね。」
「おいっあれって」
窓の外を見ていたクラスの数人が発した言葉に
皆が外を覗くことに
「へ?」
あれって、なんでここにいるのだろう?
「あれって、篠田先輩のお父様だよね」
「何で、学園に来てるんだろ?」
「だって、三ツ谷と完全に切れているのにね」
「イタリアでもあんまりよくないんでしょう?
イタリア人とのお見合いも良くなかったんでしょう?」
「あー。向こうの人が断ったって聞いたよ?」
へ?あの人に断られていたの?翔哉
向こうの学園では、いいカンジだったのに?
「こんなところに何の用だろう?」
「本当だよね?」
「愛実に合いに来たりして」
嘘だろうと、思っていたら
本当にあたしの所に来た翔哉の父親
「ま、まな、まなみさん」
オドオドした様子であたしのクラスにきた翔哉の父
「何ですか?」
「翔哉先輩のことを愛実に言いに来たんですか?」
「まさか、今度はあなたが愛実に翔哉の婚約者に
”また”愛実を選ばせるおつもりですか?」
「!?」
「京にぃ」
「おぉ。京介君!実は」
「翔哉と愛実を今度は再び婚約させようって?」
「?!」
「兄貴から聞きましたけど?
愛実のことを三ツ谷の養女だと知った途端
愛実を異物を見るような目で見ていたと。
それで、愛実との婚約を破棄させて、別れさせた。
それが、俺達を敵に回すことになるって思わなかったのですか?」