目を覚ましたら、隣にいるはずの愛実の姿がなくて

「愛実!?」

寝室を出るとキッチンに立っていた愛実

「おは・・・よう・・・?」

「おはようじゃねぇよ。熱はどうだ?」

「熱・・・?」

「お前熱出してたんだ」

「嘘!?」

熱を出してたことさえ覚えてないのかよ

「何で、翔哉の家にいるのか疑問だったけど
そうだったんだってことは、あたしなんか変なことした!?」

変なこと・・・?

「俺の事見て夢って言ってたな」

「・・・!?」

「夢でもいいや。ってどういう事?」

「それは・・・」

それは?

「言えない」

「言えねーことなのかよ」

「ごめん・・・なさい。それは言えない」

なら、京介にでも聞きだすか。
アイツなら、何か知ってるんだろ

「分かった。今は聞かない。でも
いずれは聞きだすぞ」

「はい」

「それと、引っ越してくる準備をしておけ」

「引っ越し・・・?」

「あぁ。ここに引っ越しをさせる」

「何で?」