仕事を終わらせてから、速攻で京介の家に向かうと
相変わらず顔の赤い愛実の姿が寝室にあって
「翔哉」
「京介。柚」
「愛実を病院に連れて行った」
!?
「ただの風邪だろうっていう事だったが
ただな。心身的なものもあるんじゃないかって先生に言われた。
お前たちに何かあったのか?」
「愛実が倒れたのは俺が原因かもしれない」
「は?」
「寮のキッチンのガスを愛実が使っている形跡がほとんどないらしい」
「なっ」
「俺が行けば使っていたから、
普段も使っていると思っていた。って言うのが率直な思いだ」
「だろうな」
「だけどな。お前も抱えてみればわかる。
愛実、かなり痩せてる。下手したら、折れるんじゃないかって思わせるくらいに」
「!?」
「伊蕗さんに昨日言われたんだ。
俺が寮に戻って生活をするか。愛実を俺の家に連れて行くか」
「そうか」
「俺的には、どっちにしても俺の生活リズムにさせてしまう。
それで愛実の生活リズムを崩したくないんだ」
「何を言ってる。お前はどうなんだよ」
俺?
「このまま、愛実を1人で生活させるかさせないか。じゃない
お前が、愛実と一緒に暮らしたいか。したくないか。ただそれだけだろ」
愛実と一緒に・・・
「ありかもな」
京介に言われるまで、そんな発想も出てこなかった。
「じゃ、愛実を連れて帰る」
「あぁ。いつでも愛実だったら、預かるぞ?」
「早々ねぇだろ」
仕事も家で出来るものになってるんだ