仕事を終えた俺は、会食相手に会うのに
会食場へと向かう。
車の運転もあるために、酒は断っておく

「お待たせをいたしました」

「いえ。急な会食を申し込んでしまい申し訳ありません」

「いいえ」

仕事の話をしながらの食事も悪くはないが
チラチラと俺を見てくる目は会社目的ではないことに
この女は気づいているのだろうか?

「柳瀬さん。この企画は、こうしてはいかがでしょう?」

「あら。素晴らしいですわね。
では、ここは、こういたしましょう」

「さすがです。
それとインテリアですが」

この店のインテリアには、暗いものは似合わない。
寧ろ、4つに分けるというのなら
四季別に分けても構わないだろう

「まだ決まっていないのですが
ですが、濃い色は、似合わず、薄すぎる色にも会わないんです」

「では、私からの提案は四季をメインとして、
濃すぎず、薄すぎないようなインテリアを考えてもよろしいですか?」

「はい」

「では、私はこれで」

「あら。もう、お帰りに?」

「はい。これで。」

RRRRR

「失礼」

スマホを見ると京介の文字