いつもの帰り道。




4人で帰っている途中、晴太と凛子に

1つずつ、綺麗にラッピングされた誕生日プレゼントを貰った。



大きな交差点に着くと、



2人は右へ、俺と葵は真っ直ぐ。




「じゃーな。プレゼント、ありがと。」





いつものように別れ、歩きだそうとするが
葵はいつもと違った。




「待って。」





なにか話があるのだろうか





沈黙が続いた。





「わたしね、、」




すぅ、と息を吸い、葵が思い切って声を出した時



俺の目に映ったのは大きなトラック


明らかに普通じゃない



凄いスピードで交差点に侵入し、


こちらへ突っ込んでくる












―葵!










一瞬の出来事だった。








ドン!という音と共に体に激痛が走った。





目の前が真っ赤になってそれが自分の血によるものだと気づく。




それから視界は白、黒、と色を変えた。














おおきくなったら、あおいちゃんをまもれる
つよいおとこになるんだ!







幼い日の自分の声が聞こえた気がした。