「あおいちゃん、あそぼー!」

「きょうはなにしてあそぶ?」

「たのしかったね!」

「あしたもあそぼうね!」







俺と葵は生まれた時からずっと一緒だった


小さい頃から泣き虫だった俺は、


明るくていつも笑顔の葵が好きだった



その「好き」が他のみんなとは違うことに

小学生になる頃には気づいていた



強くなりたい



葵を守りたい



愛する人を守りたかった



























「あんた、いつになったら夜永くんに告るわけ?」



購買から戻ると扉の向こうから凛子の声が聞こえた




そう、
俺は葵が俺のことを好きだって知ってる




そして俺に告白する勇気が無いことも。





だから俺も葵に想いを伝える気はなかった






「咲月、早く行こうぜ!」



「おう」











そして晴太に聞いた



























「お前、葵に告んねーの?」