ーななー


ふらふら歩き続け、無意識に辿り着いたのはりゅうと一度だけ行った高台だ。

少し暗くなり始めて、まばらに電気がついていた。


〜♪


あやかから電話だ


私は出る気になれず、そのまま鞄にしまった。


「はあ…」


大きなため息と共に涙が頬を伝った


「りゅう…」


私はうずくまるようにベンチに座り、涙を流し続けた。