みんなで駅に向かって歩き出した。


俺は周りを見渡した。

俺の隣には、ななが居てあいとやあやか。
みんながいる
それだけで、俺は幸せだった。



「なあ、なな?」



ななは俯いていた。



「2週間くらい前に話こと覚えてる?」

なな「うん…覚えてるよ」

「なな?俺の顔見て?」


ななは泣きそうな、少し不安そうな顔をしていた。

俺は一度微笑み、話し続けた。


「俺さ、ななに初めて会った時から、ずっとずっとすきだった。
柄にもねーけど俺、ななに一目惚れしたんだ。」

なな「…え?」


ななは驚いた顔をしていた。


周りは告白に気付き、冷やかし始めた。


「でも、前言った通り付き合えない。」


ななはまた俯いた。


「俺は、ななの事本当にすげーすきだ。
でもな俺は、ななの事守ってやれねーからさ。。。
なな?最後のわがままだと思ってきいて欲しい。」


俺はいつも付けていたネックレスを外し、ななの首にかけた。
そして、みんなに聞こえないようにななに耳打ちした。


なな「…っつ」


ななは、涙を流しながら俺の顔を見た。

俺は微笑み、空を見上げた。