専業主婦の毎日は 余裕があって少し物足りないと思う事も。
何もしなければ しないまま 一日は終わってしまう。
せっかく家庭に入ったのだから 食事にはこだわろうと私は思った。
おやつも できる限り手作りをしていた。
子供達がいない間に 夕食の下拵えを済ませておく。
午後は 幼児教室やおけいこ事がある為 思ったよりも忙しい。
「麻有ちゃん、今 忙しい?」お昼少し前に お姉様から電話が入る。
お兄様一家も家族が増えていた。
樹《たつき》君の3才下に 弟の翔《かける》君が生まれていた。
樹君の入学に合わせて 松濤の実家を改築し 今はお父様 お母様と一緒に住んでいる。
「いいえ。今日は幼稚園が2時までなので大丈夫です。」
私達は とても仲が良い。
お母様、お姉様と3人で ランチに出掛けたり デパートに行ったり。
樹君と翔君は 絵里加が通う小学校に行っている。
絵里加の受験の時には 色々と教えてもらい とても助かった。
「あのね、明日って智之さんお休みでしょう。みんなでこっちに来ない?お父様が お話があるらしいの。」
私達は しょっちゅう松濤の家に 顔を出していた。
長いお休みは みんなで旅行をしたり。
家族が増えてからも ずっと仲良くしている。
「明日 子供達と公園に行くので その帰りに 寄らせて頂きます。午後になると思いますが。」
こんな風に声を掛けてもらい みんなで夕食を食べに行ったりする。