土曜日、10時に 深見さんは来てくれる予定だった。

平日と同じ時間に 起きる子供達と 私も一緒に散歩をする。

そして いつもより 少しゆったりと朝食を食べる。
 


「絵里ちゃん、壮君。今日は お客様が来るからね。新しいおうちの事を、相談するんだよ。パパとママが お話ししている時は 二人でお利口に遊んでいてね。」


小さくても きちんと説明をすれば 子供なりに理解して状況を受止めてくれる。

智くんは、そういう事を とても大事にしていた。
 

「絵里加、壮君と 仲良く遊んでいられるよ。ね、壮君。」

絵里加は、お姉さんらしく壮馬に言う。
 
「ね、絵里ちゃん」と壮馬も 絵里加を真似て言う。


可愛い子供達。
 

「絵里ちゃんも壮君も いつもお利口だから。ママ、とっても助かるの。新しいおうちの子供部屋も 素敵にしてもらいましょうね。」

私も 子供達に話す。

二人は 得意気に微笑んでいた。